不正取引の事例

不正取引は、わたしたちの健全な経済活動を脅かす大きな要因となっており、企業間などの不正取引では、なかなかこうした不正取引で、実際の被害に遭うことはあまりありませんが、株式投資などを行っていた場合には、実際に不正取引によって被害をこうむることもあり得ます。

株式投資の取引は、証券取引所が開いている株式市場にて売買取引が行われていますが、株取引はその株式市場に上場している企業が発行する株を売買することによって、その相場のレートが決定していきます。

こうした事から、その株式の流通数や取引数によって株の価格が大きく変動することもあり、例えば誰もが名前を知っているようなメーカーや企業などの発行する株は、その発行数も多いために、それほどの大きな相場レートの変動を示すことはありませんが、株式の発行部数の小さな企業の株価であれば、その取引の状況によっては株価を大きく変動させることがあるのです。

これが、例えば世界中の通貨を利用して取引を行うFXなどであった場合には、それぞれの国の通貨量は非常に大きく、この通貨の売買取引を行っている外国為替市場は、世界中に点在しており、さらにそのそれぞれの市場がインターネットなどによって連携している巨大市場になっているために、取引も平日であれば24時間何時でも取引が行われているなどの理由から、その為替レートの動きはそれほど大きく乱高下することはありません。

しかし、市場の規模も流通数も非常に少ない株式市場の株銘柄は、少しの影響によって大きな変動を見せる事があるために、市場に参加する不特定多数の個人投資家や投資ファンドなどの取引の公正性を保つために、意図的な繰り返しの売買行為などによる株価の操作を規制をしいています。

実際に、株式市場での取引では、こうした株価の操作は行われており、たくさんの事例があり、顧客の株式取引を仲介している証券会社でも実際にこうした取引や、疑わしいとされ取引を行う投資家に対しては、注意喚起や取引規制、口座凍結や廃止といった対処を行っているのです。

例えば、複数の投資家が共謀して、株価を高騰させる目的で、同じ銘柄に対して頻繁な売り注文や買い注文を繰り返して行っていた事例では、その株銘柄が非常にいきおいのある銘柄であると、そのほかの市場に参加する投資家が勘違いをするような状態を招いていたために、この顧客にたいしては、証券会社から新規注文が行えなくなる取引規制が行われました。

このように、不正取引は後を絶たず、こうした事を防止するためにも、多くの証券会社が不正取引の事例として紹介をしていますので、自分の取引が不正取引にあたっているのかどうかを確認するためにも、目を通しておくのもよいかもしれません。